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株式会社柏龍堂  柏龍堂薬局・つばさ薬局は健康相談と処方せん調剤を行う会社です。

薬が胎児に与える影響について

妊娠と薬の関係

薬が胎児に影響を与える可能性については、薬を飲んだ時期、薬の量、薬の種類よってきまります。

まず、知って頂きたいのは、疑わしい薬を飲んだからといって必ず胎児に異常が起こるわけではありません。影響がある可能性がある場合でも、一般の場合に比べて少し確立が高くなるかもしれないということです。
薬を全く飲まなかった場合でも約2%に何らかの異常(後から気付くものも含めて)が起きているという事実もあります。


また、薬が怖いからといって、貧血や喘息などの方が、妊娠中に勝手に薬を中止したりすると、胎児への酸素量が不足して発育不良が起きてしまったりする場合もありますので、勝手に薬を止めたりしないようにしてください。
その他、てんかん、膠原病、心疾患、慢性疾患などのある方は服薬の中止が重大な結果につながる可能性もありますので、医師によく相談して、場合によっては計画的に妊娠をすることも必要です。

薬を飲んだ時期について(月経開始日をの1日目として考えます)

0〜妊娠4週まで(無影響期

この時期はまだ、受精もしていない可能性もある時期です。この期間は受精卵に異常があったとしても、完全に修復されるか、流れてしまうといわれています。
ただ、長期に体内に残る薬剤には注意が必要です。(風疹ワクチン、シオゾールなど)

妊娠4週〜妊娠8週(絶対過敏期

この時期は胎児の中枢神経、心臓、四肢など重要な器官が形成されるので、最も薬に過敏な時期です。
この時期の薬の服用には十分気をつけてください。
※4週だと、妊娠に気付いていないことも多い時期です。妊娠の可能性のある方、生理が遅れている方は要注意です!

妊娠8週〜妊娠16週(相対過敏期

胎児の重要な器官の形成は終わっていますが、性器、口蓋の閉鎖などは続いていますので、引き続き注意は必要です。

妊娠16週〜出産まで(潜在過敏期)

薬剤によっての胎児への影響は出にくい時期ですが、胎児の機能的発育には注意が必要です。
アルコールの多量摂取で新生児に精神発達異常が起きるなど報告されています。鎮痛剤(ロキソニン、ボルタレンなど)で分娩遅延なども報告されています。

薬の量について

もちろん、服用量、服薬期間が長いほど影響が出やすくなります。
飲み薬よりは、点鼻薬や吸入薬の方が影響が少ないので、場合によっては剤型を変えるのも有効です。

薬の種類について

一般的に、鎮静剤、安定剤、抗うつ剤、統合失調症薬、抗けいれん薬など中枢に作用するもの、抗がん剤、甲状腺薬、ホルモン剤、脂溶性ビタミン(A、D、E)、糖尿病薬、ワクチンなどは影響が強いとされています。(もちろん例外もあります)
妊娠の可能性がある方、希望されている方は医師に伝えて、適切な薬を選んでもらいましょう。

男性が飲んだ薬が与える影響について

ほとんどの薬は影響はないのですが、一部の薬(チガソン、コルヒチン、抗がん剤)などは精子に異常をきたすことがあるので注意が必要です。(3ヶ月空ければ大丈夫です)       


上記はあくまで一般的なものです。医師と見解が異なる場合は医師の指示に従ってください。

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